2001年2月6日号
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女流プロ棋士を目指して奮闘中。 佐藤 裕美さん(18歳) |
| 女流育成会に所属し、女流プロ棋士を目指す。広瀬高校3年生。父、母と3人暮らし。 問/将棋サロン「杜の都」 TEL022-216-6323 |
佐藤裕美さんは女流プロ棋士を目指す広瀬高校の3年生。現在、女流プロ棋士の養成機関である女流育成会に在籍している。
プロになるには半年間にわたって毎月一度東京で行われる育成会のリーグ戦で優勝しなければならない。佐藤さんは今期のリーグ戦で上位の成績で勝ち進んでおり優勝を期待されている。現在、学校に通いながら、週に数度仙台市内の将棋サロン「杜の都」や仙台中央将棋道場で腕を磨き、さらに帰宅後ひとりで将棋盤に向かい勉強を続ける毎日だ。
「試合近くになるとプレッシャーでお腹が痛くなったりするんです。棋力の向上とともにもっと自分に負けない強い精神力をつけなければならないと思っています。でも、両親や友人たちがいつの試合でも『頑張って!』って応援してくれるのがとても励みになります。3月の試合で優勝できるかどうかが決まりますがぜひ期待に応えたいですね」。
9歳の時に父親に将棋の手ほどきを受けた。父や叔父たちが楽しく将棋を指している姿を見て、一緒に将棋ができるようになりたいとカルチャーセンターに通い始めた。めきめきと頭角をあらわし、11歳でプロになりたいと女流育成会に入会した。以来毎月一度上京し、育成会で試合に臨む生活が今に続いている。
「小さい頃から、将棋がとにかく楽しくて、楽しくてしょうがなかったですね。将棋は学校の勉強と違ってすぐに正解が出ないんです。自分らしい手で駒を組み立てながら、その正解にたどり着く過程がおもしろいのです。もちろんその試合に勝てればとてもうれしいのですが、私は将棋を指していること自体が楽しいんです」。
佐藤さんは4月から宮城大学に入学するが、これまでと同様に将棋と学業を両立させたいと考えている。
「高校では、将棋、バスケットの部活動、そして勉強を両立させてきました。勉強は授業時間に集中して覚え、バスケットは放課後に一所懸命やり、そして帰宅してからは将棋の勉強をするという3年間でした。忙しくて、忙しくて…。ぼんやりテレビを見たりする時間は少なかったですね。でもとても充実してました。その生活が大変だと思ったことはありません。むしろ、小さい頃からプロになるという大きな目標を持ちそれに向かってずっと突き進んでこれたというのは幸せだと思っています。私と同世代の人でどう生きていいか分からないというような人を時々見かけますが、自分の目標や集中できるものを早く見つけてほしい。打ち込めるものが見つかればきっと充実した生活が送れると思うんです」。 ちなみに、最初に将棋を教えてくれた父親とは将棋を指すことはないという。「父のほうがやりたがりませんね(笑)」。
暇を見つけて友人たちとショッピングするのが楽しいと話すときの笑顔は女子高校生らしい。しかし、強くまっすぐな眼差しで駒を持ち将棋盤に向かう時、厳しい棋士の表情になる。
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