2001年1月9日号


大好きな街・仙台の若者たちに楽しんでほしい

ボリス・ヴェリアシェフさん

フランス・パリで生まれ、グルノーブルで育つ。建築学博士。工学博士。望理寿グラフィック・デザイン設計事務所所長。i-Land-Cafeオーナー。妻(日本人)と仙台市内に住む。
問/i-Land-Cafe TEL022-221-1971

フランス・グルノーブル市

第10回冬季オリンピックの開催地。3世紀ごろ開かれた古都で、近代都市として発展を続けている。

 昨年10月に一番町にオープンしたi]Land]Cafeは、7台のパソコンをそろえた新しいかたちのアミューズメントアートカフェ。
 オーナーであるボリス・ヴェリアシェフさんは建築学博士、工学博士。その仕事は幅広く、望理寿グラフィック・デザイン設計事務所を開設し、建築デザイン、コンピュータグラフィックアートから名刺やポスターの制作などを手がけているほか、宮城大学の建築デザインやコンピュータ設計の講師もつとめている。
 「大好きな街・仙台で何か若者たちのためにおもしろいこと、オリジナルなことをやりたかったのです。普通のインターネットカフェと同様にインターネットもできますが、世界中で人気の高いゲームソフトを用意しており、インターネットで海外の人とゲームができるんです。店内のパソコンをつないで仲間同士でもできますので、ゲーム好きな若者たちがワイワイ楽しんでますよ。また、コンピュータグラフィックを作ることもできるのでデザインを学ぶ学生さんもよく来ます。OLさんに人気なのは海外のブランド品が直接買えるインターネットショッピング。私がフランス語や英語で書かれた内容を通訳しながらショッピングを手伝ってます。それから、私が作るフランス風のサンドウィッチやコーヒー、ソフトドリンクなどで軽く食事もできますし、夜にはビールやカクテルなどを気軽に飲めるんです。コンピュータに興味がある方はもちろん、そうでない方もさまざまな楽しみ方ができる『なんでもカフェ』にしたいと思っているんですよ」。
 名前から推測されるようにロシア系フランス人。ロシア貴族の末裔だった祖父母の代にロシア革命が起きフランスへ移住。フランスの大学を卒業後、アメリカやカリブ海沿岸地域に住み、その間に世界各国を旅したという。7年前に来日し東北大学大学院で建築を学び博士号を取得。そのまま仙台で仕事を続けている。フランス語のほかに日本語、英語、ロシア語が堪能だ。
 日本に来た当初からさまざまなカルチャーショックを感じたという。日本人の、特に男性はあまり言葉や態度に出さないから何を考えているのか分からず不安に思うことも少なくなかった。日本の文化や習慣について疑問に思う点があってもガイジンには分からないといわれて詳しく説明してもらえないことも多かった。
 「でもそれらのショックがあったからこそ日本に深く興味が持てるのだと思います。『なぜ? どうして?』と問いかけながら時間をかけて理解したいと思っています。私にとってチャレンジすることがたくさんあるのはとても楽しいことなんです。それにしても今までのチャレンジの中でこの店を開き軌道に乗せるのが最大のチャレンジですね。約2ヵ月で体重が11kgも減ってしまって…。妻や友人たちも心配してくれています。それでもこれまでの研究の世界とはまったく違う人々と出会うことができ、それがまたおもしろいですね。ちょっと疲れているけれど(笑)」。
 仙台は冬が長くて寒いけれど、住みやすいし楽しい街という。仙台でのボリスさんのチャレンジは続く。



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